冬の展示「超性の者達々」
2019.12.04 Wednesday
いよいよ雪が積もり始めました…。
(12/4撮影)
これから青森の長い冬が始まります(´·ω·`)
そして年4回行っている展示替えもいよいよ冬の展示に。。
冬、外は雪に音をとられ静まり返りますが
展示室内ではダイナミックな板画が躍ります!
ちょうせいのものたちたち
冬の展示「超性の者達々」
2019年12月10日(火)〜2020年3月8日(日)
昭和16年、棟方は「題材は、佛さまに類したものがそれまでに
多いので、神さまの形をかりてと思い〜歴史の上にまだ姿を
あらわさない混沌たる世界の人物を板画にしようと思いました」
と語り、日本武尊より以前に古事記に現れてくる、日本の最初の
者達を〈超性の者〉と称して描き《門舞頌》と題し発表しました。
この後、天孫降臨にまつわる天鈿女命と猿田彦の神との出会いを
描いた《邂逅板画柵》や、「古事記に由来した誕生の神を網羅した」
と棟方が語る《群生の柵》などを制作します。
棟方は日本の最初の神々を超性の者と呼んでいますが、
必ずしも神に限ったものではなく、いわば人智を超えた
能力を持つ者を超性の者と考えていたのでしょう。
また、日本ではあらゆるものに神が宿ると考えられています。
例えば、富士山はコノハナサクヤヒメが山神として想定されて
信仰の対象となっているように、自然を神格化することがあります。
冬の展示では古事記に想を得て制作した作品や
棟方が超性の者と感じたであろう人物、風景などを描いた作品を
主に紹介いたします。